今やパソコン1台とネットワーク回線があれば、オフィスに行かずとも働くことができる時代。
コロナ禍により、一気にテレワークの普及が進み、日頃の職場や自宅とは異なる地域での滞在を楽しみながら働く「ワーケーション(=WorkとVacationからなる造語)」も注目を集めています。
ワーケーションの導入は従業員満足度の向上やメンタル面の安定による生産性の向上などのメリットにつながると考えられています。
熊本県南部に位置する人吉球磨地方の水上村は、約2100人という村の人口減少に歯止めをかけるべく「地方創生推進課」を創設し、水上村のワーケーション「お試しサテライトオフィス」の受け入れを行っています。
プランには、自治体や地域住民と触れ合う機会の提供や、村の名所案内などを行う水上村の視察ツアーも含まれ、大自然に囲まれた村の魅力を存分に堪能することができます。
また滞在中は、地元食材を使った料理や温泉などを楽しめるほか、宿泊施設でリラックスして過ごすことができます。
企業の方に「水上村で暮らし、働き、そして遊ぶ」ことを具体的にイメージしていただくのが、「お試しサテライトオフィス」の目的です。
水上村で「お試しサテライトオフィス」が誕生するまでのストーリーや始動してからの歩みは、以下の記事でご紹介しています。
【水上村チャッカソン Vol.1】地方で企業誘致を目指す一大プロジェクト始動
【水上村チャッカソン Vol.2】地方での企業誘致成功に繋がる鍵とは?水上村アイデアソンに密着
【水上村チャッカソン Vol.3】水上村の未来を変える!!地方創生の実現に向けたアイデアと施策
今回は、水上村で「お試しサテライトオフィス」を23年2月に体験した「株式会社Stage Gate」代表取締役の冬木悠生さんと東條尋人さん、水上村への来訪が2度目となる藤井友輔さんを取材しました。
株式会社Stage Gateがワーケーションを体験
2022年4月の来訪時に「水上村の人たちに会いに、また必ず訪れます」と語ってくれた株式会社Stage Gateの皆さん。なんと、有言実行で再び水上村の地へ訪れてくれました。
当時の記事は以下からご覧いただけます。
【水上村チャッカソンVol.6】ワーケーションを通し自社の強みを再発見|水上村視察ツアーによる企業誘致施策
「株式会社Stage Gate」は「地方の若者を支え、未来を創る。」をミッションに掲げ、東京や金沢、仙台でシェアハウス、コワーキングスペースの管理運営を行うほか、ウェブ上でのライブ配信で収入を得る職業「ライバー」のマネジメント事業などを実施。意欲ある若者のために必要な「空間」と「機会」を提供する企業です。
前回、参加がかなわなかった代表取締役の冬木さんは「前回、参加したメンバー全員が楽しかったと話すので来てみたいと思っていました。地方での新しい働き方を考える機会にもなれば」とリピートに至った経緯を話します。
2度目の訪問となるのは、仙台市にある同社のコワーキングスペースの運営を担当する藤井さん。
「前回の訪問で人の温かさに触れ、つながりも生まれました。迎え入れてくれる人がいる水上村はわたしにとっての第二の故郷のような存在です」
初参加となった東條さんは、「民宿の料理もおもてなしも期待以上です。それが当たり前だということが新鮮でしたし、驚きました」とにっこり。
今回の滞在で、村が保育料を完全無償化していることや医療費が18歳まで無料となっていることを知り「子育てをしやすい環境にも関心を持ちました」と藤井さんは続けます。
前回同様、村の魅力は「人」と声をそろえる皆さん。
通りすがりたちの子どもたちが必ずあいさつをしてくれるほか、
初めて出会う人ともすぐに仲良くなれる人なつっこさがその距離を縮めているようでした。
ITインフラ環境が整ったワーケーションスペース
「お試しサテライトオフィス」で働く場となる石倉交流施設は、米倉庫をリノベーションしたおしゃれなコワーキングスペース。
天井が高く、開放感たっぷり。机と椅子を並べた場合も100人程度収容できる広々としたスペースで、高速Wi-Fiを使用しながら、ITインフラ環境が整った場所で仕事を体験することができます。
「広いので、20人くらいの企業の合宿などにも使えそうですね」と冬木さん。
プロジェクター、スクリーン、ディスプレイ、ホワイトボード、音響なども完備。
ボックス型の個室もあるため、急なウェブ会議などにも便利です。
水上村の新スポットやサテライトオフィスを巡るツアーへご案内
旅程2日目は水上村の自然や、ニュースポットを巡るツアーへご案内。
まずは2022年にオープンしたトレーニングジム「SAKURA VILLAGE」へ足を運びました。
水上村民の健康寿命を伸ばすことを目的として建てられた公共施設で、村外在住の人々も300円~とリーズナブルな価格で利用できます。
施設では長さ25mの歩行用温泉プールや最新のトレーニングマシーンをはじめ、酸素ルームも利用可能。
宿泊者は、村民料金で利用できるのもうれしいポイントです。
続いて、水上村のシンボル的存在の市房山の登山口周辺へ。
麓にはキャンプ場がリニューアルオープンの準備中。
周囲は森林が生い茂り「ここでキャンプができたら気持ちよさそうですね」と藤井さん。
そのほか市房ダムや物産館などの観光や今後整備予定の古民家などを回って意見交換などを行いました。
「変わらない豊かな自然環境と、スポーツジムやキャンプ場など変化している部分があって、その間を行ったり来たりできる距離感の近さがいいなと感じました」と冬木さん。
働き方や住まいを考える上で「最終的には誰とどこで過ごしたいかが重要になってくると思います。人のぬくもりがある水上村は、その候補の一つとして、とても魅力的だと感じました」とも話してくれました。
地方のリモートワークを試したいあなたを水上村がお待ちしています
水上村の魅力がたっぷり詰まった「みずかみのワーケーション(お試しサテライトオフィス)」。
あなたも日頃の喧騒から離れて、水上村の大自然の中でリモートワークや社員ミーティングを体験してみませんか。
充実した仕事や遊び時間をぜひ堪能してください。
応募方法やツアー概要は「みずかみのワーケーション公式サイト」から確認できます。
水上村の職員や地域住民が皆さんのお越しを心からお待ちしています。