【水上村チャッカソンVol.6】ワーケーションを通し自社の強みを再発見|水上村視察ツアーによる企業誘致施策

日本三大急流、球磨川の源流が流れる水上村。春は市房ダム湖の一万本桜、秋には彼岸花や紅葉と、四季折々に移ろう光景が目を楽しませてくれる、自然豊かな村です。

一方で現在、村の人口は約2100人と、人口減少、特に地域づくりの担い手不足という課題に直面しています。そこで村は2022年4月に「地方創生推進課」を新設。地域外の人材が村に変化を生み出す「関係人口」の創出・拡大に力を入れています。

 

今回は、水上村で「お試しサテライトオフィス(水上村視察ツアー)」を22年4月に体験した「株式会社Stage Gate」の藤井友輔さん、前田泰宏さん、阿部志香さんの3人を取材しました。

水上村チャッカソンで誕生したサテライトオフィスとは?

20年10月、水上村で企業誘致を成功させるための会議「チャッカソン」(アイデアとマラソンからなる造語「アイディアソン」と「着火」を組み合わせてできた言葉)が行われました。

2日間にわたる「チャッカソン」では、水上村職員をはじめ、教育委員会、地元企業、地域おこし協力隊、IT企業など、水上村を盛り上げたい有志が集合。

当日は

・お試しサテライトオフィス

・水上村でととのう”Totonou”|天空のサウナ

・空き地・空き家の有効活用

・5Gインフラ整備の実現

・2030年に目を向けた実証実験の村づくり

 

などを盛り込んだ「水上村の魅力を存分に生かせる企業誘致施策」が誕生しました。

この記事では、企業誘致施策の中でも、初めて本格始動した「お試しサテライトオフィス」について紹介します。

これまで行われた「チャッカソン」の様子は、以下の記事からも確認できるので、要チェック!

水上村チャッカソンVol.1|水上村で企業誘致を目指す一大プロジェクトが始動!
水上村チャッカソンVol.2|アイデアに着火せよ!ディスカッションに密着!
水上村チャッカソンVol.3|水上村の未来を変えるアイデアと施策が誕生!
水上村チャッカソンVol.4|お試しワーケーションが遂に実現!株式会社reQをおもてなし
水上村チャッカソンVol.5|野生鳥獣被害を地域資源に。ワーケーション参加で地域の課題解決へ

ITインフラ環境が整ったワーケーションスペース

「お試しサテライトオフィス」のメインスペースとなる石倉交流施設は、米倉庫をリノベーションしたおしゃれなコワーキングスペース。机と椅子を並べた場合も100人程度収容できる広々としたスペースで、高速Wi-Fiを使用しながら、仕事を体験することができます。

プログラムでは、自治体や地域住民と触れ合う場を提供し、水上村の魅力あふれる名所の案内などを計画。さらに、おいしい食事や心安らぐ宿泊施設なども手配されるという充実ぶりです。

「水上村で暮らし、働き、そして遊ぶ」ことを具体的にイメージすることができるのが、この「お試しサテライトオフィス」なのです。

株式会社Stage Gateがワーケーションを体験

今回ワーケーションに参加した「株式会社Stage Gate」は「地方の若者を支え、未来を創る。」をミッションに掲げ、東京や金沢、仙台でシェアハウス、コワーキングスペースの管理運営を行うほか、ウェブ上でのライブ配信で収入を得る職業「ライバー」のマネジメント事業などを実施。意欲ある若者のために必要な「空間」と「機会」を提供する企業です。

今回、同社から参加したのは、スタッフである3人の大学生たち。

阿部志香さん(左):仙台市のコワーキングスペース運営、バックオフィスのチームリーダーとして活動。

前田泰宏さん(右奥):東京でシェアハウスを複数経験した後、浅草のシェアハウス運営に従事。

藤井友輔さん(右手前):仙台シェアハウス及び仙台市のコワーキングスペーススタッフ。

 

 

株式会社Stage Gate代表の冬木悠生(ゆうき)さんに同社がワーケーションに参加した経緯について尋ねました。

 

「私たちが運営するシェアハウスやコワーキングスペースは、人と人とのつながりや場づくりを得意にしている企業です。それをさらに強化していくためのヒントを今回のワーケーションで得られたらと思い、参加を決めました」(冬木さん)

 

また東京都や仙台市など、複数に拠点がある同社。長引くコロナ禍、都心部と地方都市のスタッフが集まる機会がなかなか持てていなかったため、今回のワーケーションでは、スタッフ同士の交流の場にもなったようでした。

「ワーケーションで初めて顔を合わせることができ、良かったです」と話す藤井さんと前田さん

 

参加した前田さんは日頃、東京でシェアハウスの運営に携わりながら、勉学に励む学生です。

慌ただしく日々を過ごすなか、水上村に滞在し、「集中すべきものに時間が与えられていて、感覚が研ぎ澄まされているようです」とにっこり。

また毎朝、市房ダム湖の周りを散歩するなど、水上村の自然も堪能したそう。

「印象的だったのが、散歩中にすれ違う子どもたちが100%あいさつをしてくれること。宿の人をはじめ、人の温かさが魅力だと感じました」と続けます。

 

一緒に参加した仙台市在住の藤井さんと阿部さんも宿泊先で温かいもてなしを受け、「水上村は人が魅力的です」と声をそろえます。

 

仙台市でコワーキングスペースの運営に携わる阿部さんは「職場では、業務に追われることが多いのですが、水上村の人々の温かさに触れ、人と人とのつながりを作ることの大切さを感じることができました」と話します。

水上村の自然やサテライトオフィスを巡るツアーへご案内

ワーケーション4日目に、水上村職員の案内で、山や物産館などをはじめ、サテライトオフィスの候補地を回る視察ツアーが行われました。

 

まず一行は、村のあらゆるところから望むことができる標高1702mある市房山へ。

4合目には市房山神宮があり、参道沿いには幹回り3m以上の杉が約40株も植えられています。

中には樹齢1000年を超える杉もあり、幹回り6m以上のものは「市房杉」と呼ばれています。

市房杉の中でも幹回り最大の「平安杉」は、幹が途中で分岐せずに美しい樹形が保たれ、「その迫力に圧倒させられました。同時に、水上村にはこんな豊かな自然が残っているのだと、とても印象的でした」と力を込める藤井さん。

2つのサテライトオフィスの候補地も見学した3人。水上村での移動は、「車がないと難しいのでは」と考えていたという阿部さんも実際に、元湯温泉近くのサテライトオフィスを見学し、「歩いて行ける範囲に温泉や食事処もあり、アクセスがいいなと実感しました」と話します。

 

村での仕事を体験しながら、自然や人々に触れた約1週間。お試しワーケーションを体験した3人は、「水上村の人たちに会いに、また必ず訪れます」ときっぱり。

 

「これまで観光は、一回行ったらそれで終わりということがほとんどでしたが、人に会いに“水上村に帰ってきたい”と思えるんです」と阿部さん。

 

藤井さんも「初めて会った人でもすぐ仲良くなれる距離感の近さ、人の温かさが水上村の魅力。自分自身も他人に何かを与えられる人材に成長していこうと思えました」と笑顔で話してくれました。

地方のリモートワークを試したいあなたを水上村がお待ちしています

日頃の職場から離れて、地方のリモートワークやサテライトオフィスを試してみたいという方は、役場全面協力の「みずかみのワーケーション(お試しサテライトオフィス)」を利用してみませんか。

 

応募方法やツアー概要は「みずかみのワーケーション公式サイト」から確認できます。水上村の職員や地域住民があなたを温かく迎え入れてくれます。

 

皆さんのお越しを心からお待ちしています。

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