「青山学院大学」水上村で初合宿!!

地域トピックス

今年の箱根駅伝で優勝した青山学院大学陸上競技部約50名が、令和6年3月13日(水)~24日(日)にかけて、合宿を行いました。この春休みの時期は、高校を卒業したばかりの新1年生も加入し、新たな布陣で合宿が行われます。

初日、水上村役場で行われた歓迎セレモニーでは、中嶽村長が「すばらしい練習環境になれば幸いです。しっかり追い込んでください」とあいさつ。チームを代表して、田中悠登主将が、「新チームの合宿1発目。チーム力、学年間のつながりを大事にし、強くなって東京に戻れるようにがんばります」と意気込みを語りました。

この時期のトレーニングで求められるのは、春のトラック競技シーズンに向けた心肺機能の強化と、冬季の走り込みのまとめとのこと(後述の原監督インタビューより)。

標高約1,000mの水上スカイヴィレッジは、酸素が薄く効率的に心肺機能の強化トレーニングが行われ、他にもトラックレースを想定した300mトラックでのインターバル、市房ダム湖周辺などでのロードの走り込みが行われました。

また、選手たちは、生涯スポーツ施設「サクラヴィレッジ」でも自主的にトレーニングを行っていました。

15日(金)に、水上学園において、水上学園児童生徒を対象に陸上教室が行われました。メンバーには、箱根駅伝を走った選手も参加し、田中悠登主将を中心に、同大学が実際に行っているアップを一緒に行い、アップの大切さを再確認した後、実際に走って普段との違いを実感しました。児童生徒からは、「いつもより体が軽く感じた」「足がスムーズに動いた」などの感想が聞かれました。最後に質問コーナーが設けられ、「足が速くなるにはどうしたらいいですか」「水上村の好きなところはどこですか」などの質問が出ており、貴重な体験に、児童生徒は終始楽しそうでした。

21日(木)には、原監督が見守る中、役場前からスカイヴィレッジまでの坂道走を敢行。初おろしのオレンジのユニフォームで一気に登ります。箱根駅伝の象徴である山上りの5区。この時の走りには、それを彷彿させるものがありました。

山上り練習後、原監督へ話を聞くことができました。

宿泊先が温泉宿であるため、選手たちにとっては練習後の楽しみ。温泉に浸かってしっかりケア、疲れを癒すことができる。また、水も非常に良く、素材も良いため、バランスのとれたおいしい食事が摂れている。

標高が高過ぎると慣れるまでに時間がかかるが、限られた合宿期間の中では、その標高が適度な高度で、大学生にとっては丁度よい環境と言える。400mトラック整備が今後行われると聞いているが、それができればなお、充実した合宿ができるのではないかと思う。

昨年(令和5年)の6月に地方創生推進アドバイザーとして就任し、ふるさと納税関連のお手伝いや、駅伝をとおして全国的に発信している。定住人口だけでなく、水上村の交流人口・関係人口を増やして社会的地位を上げるお手伝いをします。

今年の箱根駅伝へ出走した10選手のうち4選手は、高校時代に水上村で合宿を行った経験があります。また、高校を卒業したばかりの新1年生の中には、昨年度開催した第2回奥球磨駅伝競走大会に出走した選手も名を連ねます。

平成29年にクロスカントリーコース「水上スカイヴィレッジ」がオープンして以降、地域のご理解・ご協力をいただきながら推進してきたスポーツ合宿の郷づくりは約7年が経過しました。今年の夏も多くの団体から予約が入っています。この事業をとおして、地域が潤う仕組みづくり推進に力が入ります。

撮影協力:小関 信平

 

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