/ 04

偶然の出会いから水上村に移住。
自ら発信する人にチャンスがある

藍染家-瓦川さん
interview04
水上村って一体どんなところ?
子を持つ父親として、そして藍染農家として。
さまざまな国や地域で移住経験を持つ瓦川 陽大さんにインタビュー。

偶然の出会いと繋がりから水上村に移住

なぜ水上村に移住を決めたのでしょうか?

瓦川さん:「子育てするには最高の村」

九州で農業をやりたいと考えていた矢先に出会ったのが水上村。旅先で出会った妻とタイで過ごしていた時期もありましたが、友人を介して水上村に住んでいる人を紹介してもらい、移住を決めました。
水がきれいで子育てしやすい環境であったこと、そしてすぐに住める改装済みの古民家に空き家があったことが移住を決める理由になったと思います。

移住をして感じるメリットとデメリットについて教えてください

瓦川さん:「交通は不便だけど住みやすい」

移住して思ったのは子育て支援が充実していること。子どもの医療手当や給食費免除は大きいです。また、夕方までこどもを預かってくれる施設もあり、身内が近くにいない自分たちにはありがたいし助かりますね。
反対にデメリットは交通の便。うちは山奥にあるので子どもの送り迎えも山を下りないといけないし、どこに行くにも遠い…というのはあります。

自分で何かを始めたい人は水上村と相性が良い

藍染農家として仕事をする環境はいかがですか?

瓦川さん:「やりたいことを発信できる村」

僕は藍染と農業を仕事にしています。モノづくりや情報発信など自分から仕事をつくり出すことのできる人にとっては最適な地ですね。村を窓口に国から補助金もいただいたりもできるので、自分の仕事を外に発信していける人ならやりがいを感じられるのかなと。
僕の場合は、藍を育てる以外にも自宅前の染色工房でワークショップを開催したり村外のマルシェやイベントに出店をしているほか、お気に入りの服や小物を染色するオーダー染色も受けています。最近はSNSを見て問い合わせしてくださる方も増えているので、田舎暮らしとインターネットは相性がいいなと感じています。

仕事と子育ての両立はどうですか?

瓦川さん:「子どもの側で仕事ができるのは理想」

藍染も農業も自宅なので、父親か母親どちらかが子どもと一緒にいられる仕事環境は理想的。
移住先での一番の不安要素は家と仕事だから、そこを村がサポートしてくれるとありがたいです。地元の人が助けてくれる環境があるからこそ、安心して仕事もできますね。

人の温かさと家族の絆に感謝

移住したばかりの頃はすぐに馴染めましたか?

瓦川さん:「やさしく見守って応援してくれる」

外からポンと移住してきたので周りは知らない人ばかりでしたが、挨拶回りですぐに村の人たちに受け入れてもらいました。
ご近所さんは本当にやさしくて温かい人ばかり。「来てくれてありがとう」と最初からすぐに声を掛けてくれたのを覚えています。今では水上村に移住して来た仲間と集まり、ご飯を食べながら情報交換をすることも。似たような理由で移住して来た人が多いから心強いです。

子どもの性格や行動に感じることはありますか?

瓦川さん:「表現豊かで変化を恐れない子に」

上の子は新しい場所に移住しても変化を恐れないですね。動物や自然と触れ合う機会が多いので、犬や猫と仲良し。みんな友達という感覚で、素直にのびのび育っているなと思います。休日は子どもを連れて近くの公園や温泉に行きますが、家もキャンプ場のようなもの。
焚き火やバーベキューもできるし、子どもたちも自然の中で楽器を鳴らしたり大声で歌って自由に遊んでいます。学校のクラス人数が少ないので、いろいろな子と触れ合う意味でも移住者はウェルカムです。

移住を考えている人にアドバイスをお願いします

瓦川さん:「心地良い人間関係を築ける土地がいい」

自分たちが住む土地だからこそ人間関係はとても大切。移住を決める前に、まずはその土地に通ってみることをおすすめします。例えば役場にひょっこり顔を出してみるとか。
イベントに参加するのもいいですね。知らない人と対面してもウェルカムな姿勢で接してくれる町や村なら、きっと居心地の良い人間関係が築けるのではと思います。